カビ大盛り、もう一杯!
「カビの常識 人間の非常識」を読み終えたが、なかなか面白かった。
顕微鏡と撮影機材が手元にあればいろんなカビを培養して撮影してみたいところだ。
著者の井上真由美さんは、1960年ごろに航空自衛隊のジェット機のアルミニウム合金製燃料タンクから燃料が漏れる事故を調査し、研究成果を軽金属学会で、
「アルミニウムは耐食性のすぐれた金属ですが、カビが生えると簡単に腐食の害が起きる弱点がある。」
と発表したが専門大学教授に「そんなことは絶対ありえない。」と理解されなかったとのこと。
つまりその時点では「カビがアルミニウムを食べる」というのは「オカルト」だったわけだ。
その後、10回連続して研究を発表して20年ほど経った頃やっとカビがアルミニウムを腐食させることが理解されたそうだ。
研究し、理解をされるというのはこういう事だよね。
そして、信頼されるデータが揃えば今までの知識は塗り替えられて修正されていく。
オカルト(と呼ばれる物)を研究してると自称する方はぜひこのスタイルを見習って貰いたものだ。
「波動の理論は、僕にとっては常識。(〜中略〜)常識を発表していけないことはない。」(AERA 2005.12.5号 「水からの伝言」の仰天)
じゃないっつーの。
酸素の無い方が生活に合っていたり、硫酸をエサにするカビがいたり、シリコンウェハーに付いたりといろいろいるものだ。
そういえば、昔からカメラなどのレンズにどうしてカビが生えるのか不思議だったもんね。
こりゃ、確かに地球以外の惑星に微生物などがいてもおかしくないよなぁ。
「たとえば大腸菌は摂氏30度で20分に1回という速度で分裂します。1個の大腸菌は、12時間後には約690億個になる計算です。」
「カビを食料にできれば、その猛烈な増殖力は大きな利点です。」
む〜、当然チーズやヨーグルトや納豆などの話では無いから、やがて将来には、「カビを麺に練り込んだカビラーメン」とか「カビをご飯と一緒に炊き込んで握ったカビおむすび」とか「苦みが食欲をそそるカビ鍋」とかが出てくるんだろうか。
キノコもカビ類だからでっかい大根のようなキノコができるといいな。
ちなみに大便の重量の1割は細菌だそうだ。
どんだけの数なんだか。
(と地震に揺れながら追記してみた。)