カビの常識、人間の不正直
「波動注意報」で行っている「ご飯に声かけ実験」でご飯が徐々にカビて行くのを見ている。
平凡社新書から出ている、
「カビの常識、人間の非常識 井上真由美」
カビを数十年研究している学者の本が目についたので読み始めた。
「多くの人には、カビの色は嫌悪の対象かもしれませんが、六十年近くカビと親しくしてきた私にとっては、カビは芸術品のようなものです。シャーレで培養したカビは、形といい色といい、それぞれに個性的で素晴らしい作品だと感じます。」
あ〜、本当の研究者の言葉というものを見るとなんだかホッとするね〜。
研究者というものはこういうものだよなぁ。
何十年も水を研究していて氷結晶に「形が整っていないから良くない」と愛着はあるようなのに愛情がない表現をする人とは違う。(愛着というより執着か?)
「ご飯に声かけ実験」で見られるカビは本当は何カビなんだろう?
「コウジカビ」なんだろうか「アオカビ」なんだろうか。
「コウジカビ」の「クロカビ」?
「アオカビ」の中にも白とか黄色とかあるそうだし、やっぱり「アオカビ」?
よくわからん。
日常用品として売られている抗菌商品について、
「これらの抗菌商品は、ほんとうに細菌やカビを防ぐことができるのかどうか、私は、抗菌商品をいくつか買い求めて効力試験をしてみました。
(〜略〜)
抗菌歯ブラシ、包装用ラップを用いてテストしてみましたが、菌数の減少は全く認められず、効果は疑わしく思われました。
カビに対する効力は、JIS規格、ASTM(American Society for Testing and Materialsの略)など世界で多くのすぐれた規格が設定されているので、それにのっとって、抗菌綿棒と畳表についても試験を実施しました。その結果では、まったく効力が認められませんでした。
消費者生活センターの行ったテスト結果も同じでした。
日本では微生物抵抗性のテストを行う公的な機関がほとんどないので、すべてメーカーの自画自賛となっています。」
と書かれている。
へ?そうなの?
製品に効果があったとしても実際の日常での効力としてどれだけ効くかは怪しいと思ってたからさほど気にしてなかったけど、そうなんだ〜?
もう少しマジメに生きていきましょうよ、日常生活品製造販売メーカーさん。