ハイパーソニックエフェクト
知り合いがDVD-audioを絶賛していた。
ふ〜ん、そういや次世代CDの話は時々見かけたような気がするね、なんだっけ?
SACD(Super Audio CD)
DVD-audio
ほぉ〜、ほぉ〜、そういやそんなのがあったあった。
家にコンポはあるもののショボイPCでMP3などを聞くことの方が多いK2にはほぼ縁の無い話のような気がするぞ。(現在は)
ネットであちこち検索するとなんだか人気無いねぇ。
原理的にはもちろんSACD、DVD-Aが良いわけだが、中にはCD再生用に好環境を整えているとさほどCDと音の良し悪しの差は感じない、という意見も見かける。
(SACD、DVD-A で発売されているタイトルが少ないため、オーディオマニアといえどもCDから移行する必要性を感じない、という意味を含んで。)
それなりに音は良いようだが普及が夢物語と消えていったいくつかの高性能規格メディア機器と同じ匂いがプンプンするね。
知り合いにそんな事を話していたら、
「以前テレビで原因不明の体調不良が続いている人がいて、それが実は可聴域以上の高周波の影響で起きていたということがわかった話があった。それと関係すると思うけど(名前は忘れたけど)可聴域以上の高周波に(よく覚えてないけど)何か癒したり体調を整える効果があるとかの発見があったと思う。可聴域程度で切り捨てのCDではそれは無理だ。」
とよくわからない事をいわれた。
ハイパーソニックエフェクトのことですな。
で、そのハイパーソニックエフェクトが発現してるから自分の家のDVD-Audioの音がアンプなどを自作するようなオーディオマニアが整えたCD再生環境で聞くCDの音より凄い(と感じる)ということかね〜?
社団法人日本機械工業連合会・財団法人デジタルコンテンツ協会
「平成17年度ハイパーソニックデジタル音響システムに関する調査研究報告書」
を見てみる。
「SACD は、ダイレクト・ストリーム・デジタル(DSD)という信号処理方式を用いて、100kHz 以上の再生帯域が規格上可能となっている。DVD オーディオは、PCM方式という信号処理方式を用いており、サンプリング周波数は192kHz または96kHz、量子化ビット数24 ビットである。DVD オーディオ規格におけるサンプリング周波数は最大でも192kHz であるため、96kHz以上の空気振動を記録・再生することはできない。」
な、なにやらいきなり「ハイパーソニックエフェクトの発現はDVD-Audioでは微妙。」って言われてるように思いますが。
その後の調査の中心もSACD機器になってますが。
「スタジオ用音響機材、民生用音響機材、空間演出用音響機材のいずれの領域においても、時として100kHz をこえる高周波成分を含むハイパーソニック・サウンドの記録や再生には著しい限界を有する機材が殆どをしめていることが見出された。」
メディアの規格以前に一般家庭の音響で発現する条件が揃ってなさそうですが。
(単純には、録音(マイク)が不十分で、マスタリング機器が不十分で、メディアの規格が不十分で、再生(プレイヤー)が不十分で、スピーカーが不十分?)
K2 「CD再生の好環境が整っているとさほど差がないようだけど?」(差はあるんだろうけど、そういう意見もある。)
知り合い「いや〜、24bitだから凄いよ、16bitじゃダメだよ。」
K2 「原理的に言えばSACDの方が音が良いようだけど?」(原理的にはね。)
知り合い「再生の環境や人それぞれだからね、聞いて感じたことが大事だよ。」
K2 「あれ?↑の好環境でのCD再生の話は?CDとSACD、DVD-Aを聞き比べた人の話だけど。」
知り合い「可聴域以上の高周波も再生できるからCDではねぇ。(ハイパーソニックエフェクト)」
その展開の仕方はひょっとしてあなたオカルトさんですか?
ま、音楽メディアなんてのは広まってこそ意義があるので普及してからでいいじゃないですか。
そんな慌てて普及するかしないかわからない(というより廃れそうな)規格にお金をかけるような事しなくても。
良い音が聞きたいのだろうからハイパーソニックエフェクトなんかにすがりつかなくてもいいじゃないですか。
そんなことだとすぐ別の「何か」にすがりつくことになるよ。
(SACDはプレステ3が普及の鍵?DVD-AはiPodとかが対応して牽引するかどうかかな〜?)