夢見る教師の法則化

インターネットランド 通称 TOSSランドと言う物がある。

教育現場で実践した成果を教育方法の指導書として作成し、データベースとして誰でも閲覧できるようにしたものだ。

それを日本各地の教師が参考にして実践し、新たな指導書を作成していく。



審査はあるようだが、審査能力が弱いのかオカルト的な話も教育方法として載り、「水の結晶」「波動」といったオカルトを日本各地に広める一端をになう形になっている。

子供たちを諭すために空想の話を使う、というものなら有りだろう。

しかし、その空想が現実のカルト的な商法やマルチ的な商法に使われているものだったら話は別だ。



元々の話自体が決めつける性質を持っているのに、曖昧さも大きく含んでいて解釈に融通が利く。

そのため、子供たち自身によっても解釈は広がってしまう。

解釈は広がるが方向性は決まっている。



水の結晶(氷結晶)の形に変化があるのは「言葉の波動」による。



良い言葉と悪い言葉が有り、その波動によって氷結晶の形に変化がある。



言葉が水に影響を与えるなら、水を多く含んだ人体にも同様の影響がでる。



人体に影響してしまうから、悪い言葉は使わないようにしよう。




というのが基本の流れだ。

最後の「悪い言葉は使わないようにしよう。」という部分を使いたいわけだ。

子供たちはこれを見てどう思うか?



「自分が病気になったり、体調を崩したのは悪い言葉を受けたから。」

「あの人が病気になったのは誰かに悪い言葉を言われたからだ。」

「波動(水の結晶)を自分がいくら説明しても多くの人はわかってくれない。」

「波動は言葉にだけあるわけじゃないから、他からの影響もあるかもしれない。」

「自分は防ぐから良い。(波動グッズで)」




こんな解釈ができるという一例だ。



「あの人を病気にするために悪い言葉を使おう。」



という考えもするかもしれない。



もちろん、教育を受けた子供すべてがそれを信じるわけではない。

教育現場で出会わなくても他の機会でオカルトに染まる子供もいるだろう。

しかし、あえてそれを授業で教師が使う必要はまるで無い。



このようなオカルトな話を持ち出す教師は、教師がすでにはまり込んでいるのではないか。

教育実践方法論を確立していきたいのはわかるが、楽なはずが無い。

目に付く良さそうな話に飛びつくなよ。

子供たちに夢を与える前にオマエが現実に目覚めろ。







「波動注意報」での実験にちょっと変化があったので後で更新しておこう。













── コメント追記(2010年6月15日) ──
はてなの仕様上他サイトからの移転時にコメント・ログを読み込めなかったため。)



波動については、現状の科学では実証も反証もできないので、どちらにせよ、「かもしれない」という姿勢で臨むのが科学的というものでしょう。未知の事象には、あり得ないという「決めつけ」は禁物です。

波動テクノロジー 2007/11/14 9:06 AM

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波動テクノロジーさん、コメント・ご忠告 ありがとうございます。
K2 です。
こちらにご返答を書きました。


http: //k2-kxk.jugem.jp/?day=20071115
http://d.hatena.ne.jp/K2-0/20071115/1195131464

K2 2007/11/15 10:04 PM