終わらない

アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」を観てる。
第1期は以前に観たが、その後変則的に第1期の途中に追加された第2期分は観てなかった。
映画「涼宮ハルヒの消失」を観たいと思ったのだけど第2期を観ていた方がイイらしいので第1期も含めて最初から観る事にした。
久しぶりに観たが、ハルヒの傍若無人が面白い。
そして現在は第2期の「エンドレスエイト」で苦行中。


宇宙人、超能力者、未来人などなどのSFというかオカルト・ファンタジーなワード満載の作品だけど、その中の「エンドレスエイト」(シリーズ)は時間ループなネタ。
夏休みの一定期間の日時がある時点で何かの理由でリセットされ、文字通り何度も繰り返されて終わらない夏になっているというSF定番ネタだ。
劇中の季節がリアルと同期していて観るのにちょうどイイ。


通常こういう同じシーンの繰り返しで飽きやすいネタはテンポ良く話を進めて1話完結だったり、引っ張っても前後編の2話程度に収めるものだが「エンドレスエイト」は挑戦的に8話も続く。
劇中キャラクターの繰り返される”ほぼ”同じ日常体験をさほど短縮も無いまま視聴者も繰り返し観るわけだ。


現在繰り返された日常は15,521回。


そんな苦行のような視聴の合間に、ふと、asahi.comを見ると、


asahi.com
『科学的根拠ないのに…シューカツで企業が血液型質問』


う〜む、「エンドレスエイト」を楽々越えるような既視感。


先月には前復興担当相の松本龍による「私はB型で短絡的なとこがあって」発言があった。
個人的には先日、大東亜戦争で陸軍に所属し、一式や二式などの戦闘機のパイロット経験を持つ御老人から、「攻撃を受けたとしても逃げてはいけないので物事に動じないO型が爆撃機の操縦、B型は偵察機、・・・」などの話を聞いた。
日本軍が血液型で部隊分けをしてた話は以前から知ってたが、試験的な限定じゃなくて実戦配備されてたとは知らなかった。
そう言えば、以前ブログに書いたウチの玄関先で足を骨折した知り合いを見舞いに行った時に病院で看護師たちが「○○ちゃんは×型だから、〜〜〜なんだよー。」とふざけあってるのも見たなぁ。


ひょっとして日本は数十年間レベルで同じ時間をループしてるのだろうか。
そのうち多くの人が違和感に気づき、囚われの世界から抜け出せる時が来るのだろうか。


「手軽な話題として利用してるだけだから神経質になる方が過敏なダケ。まあ、自分は経験上血液型に特有の性格はあると思ってるけど。」


ネタ扱いなのか、本気扱いなのか、どっちだよ。
こういう何枚も舌があるような意見も見かけるから、ループからの脱出はあまり期待できそうにはないねぇ。
さて、鯨のさえずり(舌)ベーコンをつまみに酒でも飲みながら終わらない「エンドレスエイト」の続きを観るか。



20110824 追記
以前書こうと思ったまま忘れてたのでついでに書いておく。


日本食糧新聞社が月1回発行してる「日食外食レストラン新聞」というのがある。
業務用の食材・調味料・流行りの人気メニューなどの紹介や飲食店のちょっとした経営ノウハウ記事が掲載されてる外食関係業界向けの新聞だ。


食の情報源 - 日本食糧新聞社
日食外食レストラン新聞


紙面には大手食品メーカーの業務用調味料の紹介がちりばめられ、そのケミカル、ジャンクな雰囲気に心のどこかの期待が高まる。
もちろん内情はまったく知らないが新聞と食品メーカーとの距離感について想像がふくらんだりもする。


その中に『(帰ってきた)飲食店のための血液型講座』(著:エービー海老尾)というコラムがある。
会員登録をすればWebでも読めるようだけど、数ヶ月前から紙媒体を見かけた時に読む程度なので詳しくは知らないが、タイトルが「飲食店のための」となっていても飲食業を舞台にした話ではなさそう。
ホテルなどの職務上の成功・失敗談や人間関係をこれ以上薄っぺらく書くのは難しいというほどに浅くまとめ、登場人物を皮肉まじりや嘲笑うかのようなベクトルで描き、最後に「(やっぱり)血液型だね〜」と締めくくる。(毎回微妙に違う)



同じネタを使っても明るく楽しい記事にすることが可能だろうに、鬱々とした悪意を感じる文章になっている。
内容には血液型はほぼ関係していないが締めくくりの言葉や人物像にキーワードを添付することで見せかけている。
特定の血液型に偏ってるかどうかは読んだ話数が少ないのでハッキリしない。


その内容が「アリ」か「ナシ」かはともかく、このようなコラムを飲食業界向け新聞に長期に渡って掲載している日本食糧新聞社は、ド頭がおかしいんじゃないのか?と思う。
おかしいんじゃないのか?
おかしいのか?
おかしいんだろうな。


「いいや違う! (手軽に人目を引く軽薄なネタとして、)血液型なんだヨ!」(参考:8月1日版)