大自信

どこで見たのか忘れてしまったけど、今回の震災が”悪しき波動”によって起きた、なんて記事をネット上にチラッと見かけた。
人々の善悪的価値観が物理を越えるという演出は、創作物のファンタジーな設定としては定番的な強みが有るとは思うが、その程度までだとありきたりな発想にも思う。
現実と違って脳内は自由なんだから既製品に囚われずにもうちょっと出来の良い新機軸な大風呂敷を広げてもらいたいものだ。


3月11日
水からの伝言」著者:江本勝 緊急メッセージ
『波動時評:東北関東大地震に思う』


ファイルの最終更新日が19日になっているこのページだが、17日に見た時には「門前払いされた水の結晶観察地震予知方」以降の記事しか掲載されていなかった。
現在は頭に「2011年3月11日午後2時46分」という文章が追加されている。
そこには地震当日の様子が書かれていて、避難中に足を骨折して現在は入院されてるとなっている。


先に掲載されていた部分では、科学技術庁文部科学省)に「水の結晶観察地震予知方」が受け入れられなかった事にずいぶんと憤りを感じてる気持ちが書かれている。
そうやって以前から憤りを持っているなら、その予知法が採用・運用されていれば回避できたかもしれない地震によって骨折した事から話をはじめそうなものだが、11日から17、18日の間はケガのことを書く気がなかったのだろうか。


書いたが掲載しなかったのだろうか?


悲しみと怒りで足のケガを忘れてたのかもしれない。
ま、いろいろと事情はあるのでしょう。


自説に再現性が無いことで認めてくれない科学(会)に対して、「きめの細かい再現性はない」「今の科学では出来ない」と返して再現性を重視する科学(会)に疑問をあげるが、自説の地震予知には判定可能な再現性が有るらしい。
じゃ、やっぱり再現性の有無が重要ってことじゃん。


大衆受けしそうに人間社会を断罪し、都合の良い場面を選んで科学にケチを付け、そうかと思えば科学者を呼び込み、自説を擁護する。
これでもスピリチュアルやオカルトな信者は自分の気持ちを代弁してくれるようで心地良いのかなぁ。