ガチガチ、ギリギリ

MSN 毎日インタラクティブ

『 理系白書’07:第1部 科学と非科学/1 万能うたう「波動」 』



記事についても書かなきゃなぁ、と思いつついろいろ書いてるとグダグダな長文になったりしてボツってました。



毎日新聞の記者さんと記事掲載後に簡単に謝辞を交わしましたが、反響があるようです。

きっといろいろな意見・感想をお持ちの方がいらっしゃると思います。

記者さんは科学と非科学シリーズの次の記事にも意欲満々だと感じますから、皆さんから記者さんに叱咤激励をお願いします。

(叱咤、叱咤、叱咤・・・だったりして。)



記事を支持してくれる方が多いようですが、「波動」を推進されている方なのか「信仰」されている方なのかいくらか批判的な意見も有るとのことです。

ええ、有るでしょう。



業者の方ならその商品を開発した研究成果があるでしょうからそれを持って物理学会に殴り込みでもしてがんばってください。

自分の「信仰」とされている方なら社会に認められるようインチキ臭い商売方法ではなくマトモな手順を踏むことを業者に殴り込んで働きかけてみてください。

そもそも信仰するようなモノじゃぁ、無いわけですが。



「波動」や同類の未知的エネルギー風な話を心や生活の中心に置いていて記事を苦々しく思ってる方もいらっしゃるでしょう。

懐疑的な意見の方でも記事の方向性とはまったく違ったり、対立したりする考えを持つ人もいるかもしれませんね。

いろんな立場や状況、視点・意見が有り、せめぎ合いがたくさん起これば良いと思っています。

まるで無思考かのようにいきなり怪しげな説に心惹かれてバランスが傾くのでは無く、かと言って同様に単純な否定が巻き起こって過ぎ去るのでも無く、そういうせめぎ合いがしっかり起きている状態が健全なバランスなのかなぁ、と思います。



きっと懐疑的な方の中にも「波動注意報」のような方法に対しては否定感を持つ方がいらっしゃると思います。

私が「波動」を調べ始めた頃にはすでに「波動」についての多くの議論が起きている時でした。

私はその議論に参加するより実際に行動を起こして行くことでその懐疑的・否定的な方向性に「幅」を作りたいと思いました。

つまり、方向性は同じで極端に逸脱してはイケナイけど、少しだけ違う手法を取ることで話題に幅を作り何かをキッカケに相乗効果のような状態が起きて、問題意識が広まったり興味の無い人でも頭の片隅に話題が少しだけ残るような事が出来ればと思ったわけです。

まさにオカルトな話が広がる時は同じような流れだと思うからです。

そういう想いの中で自分にやれそうな事が「波動注意報」だったのです。

個々各人で取り組みの可能な範囲は違うと思います。

「そんな話があるんだなぁ。」と思うだけの方もいらっしゃるでしょうし、ブログなどで自分の意見を出せる方もいるでしょう。

学者の方々によるニセ科学フォーラムや書籍などは元より一般にも私や図書館の書籍の分類に連絡を入れる活動などをされたOSATOさんのように何か実際に行動を起こせる人もいるでしょう。

もっともっと良い方法を取れる方もいらっしゃるかもしれません。

より良い方法論を持ってる方は、頭の中に留めないでぜひとも自ら行動を起こしてみてください。





とまぁ、そこそこ真面目くさってグダグダと書きましたが、こまごま何が正しいだとか、科学的におかしいと許さないとか、そんなガチガチ、ギリギリと生きてるワケじゃないッスよ。

ええ、スーパーのウインナー試食は多めに食いますよ。





追記:

ITMedia

『 まん延するニセ科学と、対峙する科学者たち 』









── コメント追記(2010年6月15日) ──
はてなの仕様上他サイトからの移転時にコメント・ログを読み込めなかったため。)



波動やマイナスイオン、その他色々な最先端の科学?を使用した商品があふれる今の日本。何を信じていいのかわからなくなります。不況の中、何よりもモノを作るメーカーさんが藁にもすがる気持ちで、怪しげな理論・理屈にはまってしまい不思議な商品が続々と出来るのでしょう。昨日、問屋が説明に来た商品は、酸化チタンを使用した宝飾品でした。酸化チタンを使うと−イオンがすごく出るんです!だから体にいいんです。それを確かめるために、「キルリアン写真」を撮りましょう!と。(キルリアン写真自体、信憑性が怪しいのだけど)簡単に言えば、商品の使用前・使用後のキルリアン写真を比べ、あれこれが改善した!とこうなる訳で。
本当に効くのかどうかは関係ない。体に有益か有害かも関係ない。大切なのは”売れる”か”売れない”か。

bonn 2007/02/04 11:18 AM







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こんばんは、K2です。

製品の差別化のために付加価値を付けようとするのはわかるのですが、商品の本質からあまりにも離れたモノがありますね。
例えばですが、温泉を紹介するテレビ番組で「運気の上がる温泉」を紹介していました。
自分としては、温泉で十分気持ち良いのだから運気がどうなるとかの話はいらないだろうと思ったりします。
「話のネタ」として「運気の上がる」という話がくっついていても良いのかもしれませんが、それでその温泉(宿)を選ぶということは無いなぁ。
「運の上昇」を目的に温泉に行くわけじゃないですからね。
どのような付加価値を選ぶかは人それぞれですけど、目的を越えるほど付加価値に入れ込んでしまうと何にお金を払ってるのかワケが判らなくなりそうですね。
製造側としては売るために付けた付加価値にも責任が伴う事を自覚するべきでしょう。

波動にも「キルリアン写真」が登場する時がありますけど、力強かったり整っているのが良いって何だかガスコンロの炎の事みたいですね。
沸騰して鍋から湯がこぼれてムラムラになったガスコンロの炎には困ります。
まぁ、生命体からだけならともかく石コロだとかゴム手袋からも出るキルリアンな炎ではどんな調理ができるのかなぁ、なんてこのブログネタっぽくなりました。。。

何に対しても懐疑的な視点は必要だと思います。
私にビジネスを誘ってきた波動の話だと「疑うと癌になる。」なんてことを言ってますね。

K2 2007/02/04 8:57 PM







僕も決してガチガチ、ギリギリ生きている訳ではありません。本人は意外といい加減でもあります(^^)。
取り合えず一般人としての自分の出来る範囲で何かやってみようか、という事だけです。決して無理する必要はないと思います。
個人で出来る事には自ずから限界があります。ただそれでも、それらが集まる事により何らかの次のステップが踏み出される事になったらいいなとは思います。

「懐疑的視点」は大事ですね。
身近な例では、「血液サラサラ」を謳うものについてはまず疑ってかかるのが正解かと。

OSATO 2007/02/05 11:40 PM







血液サラサラだと死んじゃいます。血液はタンパク質の固まりなので、ある程度ドロドロしてないと駄目なのです。どっかの番組が作った「血液サラサラ」の言葉だけが先行して、本質が分らなくなってますね。「免疫力」も一緒ですね。
これも、何を指して免疫力といってるのか分ってない人が多いのではないでしょうか?いずれにしろメディアの言葉専攻には気を付けないと・・・

bonn 2007/02/06 8:54 PM







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● OSATOさん
● bonnさん
こんばんは。
筋トレしたので、血液タラタラ・レバーとか血のソーセージなどしか浮かばないです。。。

盲信しちゃう人もいるのでオーバーな表現は避けて欲しいものですが、それも難しいところでしょうね。

K2 2007/02/06 11:07 PM