人体で「妄想」データ通信

ISSCC(International Solid-State Circuit Conference)、半導体回路技術に関する国際会議で、韓国のKAIST(Korea Advanced Institute of Science and Technology)が、人体を電気信号の伝送媒体として情報伝達を行う通信技術を開発し、概要を発表した。



日本の企業でも人体の静電気を使うとかなんとかでデータ通信を行う技術を開発してたような。NTTだっけ?(違うかもしれない。)

人と握手するだけで持っている機器と人体表面の静電気を利用して名刺交換や携帯のアドレス交換が行えるような話だったと思う。





オカルト系「波動」はキルリアン写真を持ち出して説明をする事がある。

静電気放射現象を写しただけの写真を「オーラ」だの「生体エネルギー」と呼び、波動(商品)の効果による違いなどを説明したものだ。

元々、波や振動が関わった物を脳内辞書で引いて出てきた語句は全部「波動」の中に入れるかのような大ざっぱな定義なので、単なる静電気のキルリアン写真も脳内的には思いっきり「波動」なんだろう。



このような波動を信じる人が、今回発表されたような人体を媒体として電気信号を流すような物を身に着けるとプラシーボ効果(だけ)で具合が悪くなったりするのかもしれない。

あるいは、良いとされる波動を転写していつでもその周波数を身体に流せるような機器が発売されるのかもしれない。

組織の主催者が特別な波動を転写した装置を身に着けている、と言えば、主催者の身体に触れる事をなによりの喜びとするかもしれないね。

や〜〜〜、怖い話だ。



もっとも人体を通す「波動」と言うなら、すでに低周波の治療器やダイエット器具で代用できるか。





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ISSCC 2006 - 人体を通信ケーブルの代わりに使う