常識

本屋に立ち寄った時に波動系の本を見かけたので立ち読み。

そこにはこのような感じで(うろ覚え)書かれていた。



「人間の精神が物質に作用するのは物理学で常識となっている。」



本屋で大笑いしそうになるのを必死で我慢した。

なるほど〜、科学者は実験するのが楽しいだろうなぁ、すべて上手くいくわけだ。

ラーメン屋さんも全て思う通りの味が出せるのだろう。

もしくは、どんなに同じ手順・条件で実験をしてもいつも違う結果になるかだ。



「どこの世界の物理学だよ!」





AERA 05.12.5号の「学校の授業でも『水からの伝言』の仰天」を読んでみる。

江本勝 「波動の理論は、僕のなかでの常識。著書に書いた「体内にある108の元素が108の煩悩に対応している」ことも常識だ。常識を発表してはいけないことはない。」





それ、常識じゃないですから。一般人がもっているべき知識じゃないですから。

広辞苑には「江本勝が持っているべき知識」とは書いてませんから。

考えの発表は自由だが、「常識」としての発表はいけない。

オマエ達が常識を作るのではない。





広辞苑より



じょう‐しき【常識】ジヤウ‥

(common sense) 普通、一般人が持ち、また、持っているべき知識。専門的知識でない一般的知識とともに理解力・判断力・思慮分別などを含む。「―のない人」